転職活動中の皆さん、求人情報に「みなし残業」や「固定残業代」と書いてあるのを見かけたら、ちょっと立ち止まってください。
「みなし残業」って、なんだかお得な感じがしますよね? でも、実は落とし穴もたくさんあるんです。
今回は、みなし残業の仕組みから、応募前に必ず確認すべきこと、そしてトラブルに遭わないための対策まで、徹底的に解説します。
みなし残業(固定残業代)とは?
みなし残業とは、会社が「これくらいの残業はあるだろう」と見込んで、その分の残業代をあらかじめ給料に含めて支払う制度です。
例えば、「みなし残業20時間」と書いてある場合、20時間分の残業代が毎月の給料に含まれています。もし残業が20時間より少なかった場合でも、20時間分の残業代はもらえます。
みなし残業のメリット・デメリット
みなし残業には、以下のようなメリットとデメリットがあります。
メリット
- 給料が安定する:
毎月決まった金額の残業代がもらえるので、収入が安定します。 - 残業が減るかも?:
会社が残業を減らすように努力するかもしれません。(でも、実際には残業時間削減に繋がらないことも多いです。)
デメリット
- 残業代がもらえないことも
実際の残業時間がみなし残業時間を超えても、超過分の残業代が支払われないことがあります。 - タダ働きになるかも?
みなし残業時間を大幅に超える残業が続く場合、タダ働きになってしまう可能性があります。 - 求人情報の確認不足でトラブル
みなし残業時間や金額、残業代の支払いについて確認せずに応募すると、入社後にトラブルになることがあります。 - 基本給が低い場合も
みなし残業代が含まれている分、基本給が低く設定されていることがあります。 - ボーナスや退職金が減るかも?
基本給をベースにボーナスや退職金が計算される場合、みなし残業代が含まれていることで、これらの金額が低くなる可能性があります。
応募する前に必ず確認すべきことリスト
みなし残業のある求人に応募する前に、以下の項目を必ず確認しましょう。
- みなし残業時間と金額
みなし残業時間と、それに対応する金額が明確に記載されているか確認しましょう。 - 超過分の残業代
みなし残業時間を超えた場合の残業代は、どのように支払われるのか確認しましょう。「超過分は別途支給」と記載されているか、具体的な計算方法を確認しましょう。 - 過去の残業時間
過去に働いていた人の残業時間について、可能な範囲で情報を集めましょう。転職サイトの口コミや、企業の評判などを参考にすると良いでしょう。ただし、あくまで参考程度にし、鵜呑みにしないようにしましょう。 - 給料以外の条件
給料だけでなく、働く時間、休み、有給休暇、福利厚生など、他の労働条件も確認しましょう。特に、年間休日数や有給休暇の取得状況は、働きやすさに大きく影響します。 - 基本給とみなし残業代の割合
基本給とみなし残業代の内訳を確認し、基本給がきちんと決められているか確認しましょう。基本給があまりにも低い場合、ボーナスや退職金が少なくなる可能性があります。 - ボーナスや退職金の計算方法
ボーナスや退職金の計算方法を確認し、みなし残業代がどのように影響するかを確認しましょう。基本給をベースに計算される場合、みなし残業代が含まれていることで、これらの金額が低くなる可能性があります。 - 試用期間中の扱い
試用期間中の給与体系がどうなるのかを確認しましょう。試用期間中はみなし残業代が支払われないケースや、基本給が低く設定されるケースもあります。
応募する際の注意点
応募する際には、以下の点に注意しましょう。
- 面接で質問
面接の際に、みなし残業について質問し、疑問点を解消しましょう。「みなし残業時間」「超過分の残業代の支払い」「過去の残業時間」など、気になることは遠慮せずに質問しましょう。企業の雰囲気や、社員の様子なども確認しておくと良いでしょう。 - 労働契約書を確認
労働契約書にみなし残業に関する記載があるか確認し、不明な点は質問しましょう。特に、「みなし残業時間」「超過分の残業代の支払い」「基本給とみなし残業代の内訳」は、必ず確認しましょう。 - 企業への質問
企業に対して、みなし残業の運用状況や、過去の残業時間、超過分の残業代の支払い実績などを質問しましょう。企業の姿勢や、社員に対する考え方などを知る良い機会です。
みなし残業で起こりやすいトラブル
みなし残業のある求人では、以下のようなトラブルが起こりやすいので注意が必要です。
- 残業代がもらえない
みなし残業時間を超える残業が発生しても、超過分の残業代が支払われないケースがあります。 - タダ働きが多い
みなし残業時間を大幅に超える残業が常態化し、タダ働き状態になっているケースがあります。 - 基本給が安すぎる
みなし残業代が含まれていることを理由に、基本給が不当に低く設定されているケースがあります。 - ボーナスや退職金が減る
みなし残業代が含まれていることで、ボーナスや退職金が減額されるケースがあります。
トラブルに遭わないために
みなし残業に関するトラブルに遭わないためには、以下の対策が重要です。
- 労働時間を記録
日々の労働時間を記録し、会社に報告しましょう。残業時間だけでなく、休憩時間や業務内容も記録しておくと、より正確な労働時間管理ができます。 - 相談窓口を利用
労働条件に関する疑問やトラブルがあれば、労働相談窓口に相談しましょう。都道府県労働局や、労働基準監督署などに相談窓口があります。 - 弁護士や労基に相談
残業代未払いやタダ働きなどのトラブルが発生した場合は、弁護士や労働基準監督署に相談しましょう。 弁護士は、あなたの権利を守り、適切な解決策を提案してくれます。 労働基準監督署は、労働基準法違反の疑いがある場合に、調査や指導を行ってくれます。
失敗しない転職活動のために
みなし残業のある求人に応募する際は、慎重な判断が必要です。
情報収集をしっかり行い、少しでも不安に感じたら、応募を見合わせることも検討しましょう。
また、転職エージェントを利用することもおすすめです。
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転職エージェントを利用することで、よりスムーズに、そして安心して転職活動を進めることができます。
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まとめ
みなし残業のある求人に応募する際は、みなし残業の仕組みを理解し、注意点を確認することが非常に重要です。
「みなし残業」という言葉に安易に飛びつかず、必ず応募前にしっかりと情報収集を行い、疑問点は企業に確認し、納得した上で応募しましょう。
この記事を参考に、みなし残業に関する知識を深め、賢い転職活動を進めてください。
この記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の労働相談には対応できません。 労働問題に関するご相談は、専門家にご相談ください。