想像を絶する、北海道の冬の通勤。
道民の皆様、本当にお疲れ様です。
共感される方も多いのではないでしょうか。
そして、道外の皆様、想像もつかない世界かもしれません。
今日は、私の体験を交えながら、冬の北海道のリアルな通勤事情をお話させてください。

まず、北海道の冬は、とにかく「予測不能」です。
雪で道は滑りやすく、吹雪で視界は遮られます。
JRは遅延、時には運休も。
バスは1時間遅れも珍しくなく、車は大渋滞。
普段30分の道のりが、1時間以上かかることも。
そして、悩ましいのが遅刻問題。
公共交通機関の遅延は仕方ないと理解してくれる会社もあれば、
「社会人なら予測して行動すべき」と言う会社も…。
しかし、予測不能なのが冬の北海道なのです。
JRが止まれば、皆が一斉に車、バス、タクシーに乗り換え、道は大混乱。
バスはいつ来るか分からず、吹雪の中、屋根のない停留所でひたすら待ちます。
それは、まるで試練のようです。

忘れもしない、とある冬の日。
バスでいつも40分の道のりが、なんと3時間もかかりました。
満員のバスは立ちっぱなしの人も多く、体調を崩す人も。
停留所以外の場所で「降ろしてくれ」と言う人もいて、運転手さんも困りながらも、辛そうな人には安全な場所に降ろしていました。
会社に着いたのは、もうお昼過ぎ。
体も心も疲れ果て、「帰りもこうなるのか…」と不安になりました。
また、別の日には、遅刻を避けるため、いつもは7時起きのところ5時に起きて出社準備をしました。
眠い目を擦りながら運転し、集中力もありません。
事故を起こさないよう、ただただ時間に間に合うことに必死でした。
しかし、事故を起こしてしまえば全てが終わります。
時間もお金もかかり、場合によっては…。
考えるだけでも気が重くなります。

冬の北海道で通勤する上で大切なこと。
それは、天気予報をしっかり見てスケジュールを組むことです。
吹雪や大雪が予想される日は、いつもより早めに家を出る、公共交通機関を利用するなど、状況に合わせて柔軟に対応することが重要です。
準備をしているかしていないかでは、まったく行動が変わってきます。
声を大にして伝えたい。
ご自身の命と体が何よりも大切です。
安全を最優先に行動してください。
冬は誰しもが滅入りがちです。 心身ともに辛い時は、無理をせず休むことも大切です。
この記事を読んでいるあなたの頑張りは、周りの人はきっと理解してくれています。
長い人生、時には立ち止まり休息することも大切です。
厳しい冬を乗り越えるために、どうかご自身を労わってあげてください。

道外の皆様には信じられないかもしれませんが、これが北海道の冬の現実です。
しかし、厳しい冬だからこそ、人の温かさに触れる出来事もたくさんあります。
北海道の冬は、確かに厳しい。
もし冬の北海道に来られる際は、十分にお気を付けください。
そして、私たち道民は、この冬も共に乗り越えましょう。