人気オンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV(FF14)」の釣りコンテンツ「ヌシ釣り」に登場する「レポセラス・エレガンス」。
その特徴的な形状から、実在するアンモナイトがモデルになっていると話題になりました。
そのモデルこそが、北海道で発見された新種のアンモナイト「エゾセラス・エレガンス」です。
レポセラス・エレガンスとは
FF14に登場するレポセラス・エレガンスは、拡張パッケージ「暁月のフィナーレ」で追加されたヌシ釣りの一種です。

- 独特な形状で、釣り上げるのが非常に難しい
- 特定の時間帯や天候でしか出現しない
- 釣り上げるには、特定の魚を釣って泳がせ釣りをする必要があり、非常に難易度が高いヌシ
その独特な形状と、釣り上げる事の難しさから、多くのプレイヤーの目標の一つとなっています。
レポセラス・エレガンスのモデル
レポセラス・エレガンスのモデルとなったのは、2021年に北海道羽幌町で発見された「エゾセラス・エレガンス」です。

- 白亜紀コニアシアン期(約8980~8630万年前)の地層から発見
- 巻き貝のような特徴的な形状から「異常巻きアンモナイト」と呼ばれるグループに属する
- 学術的に非常に貴重な資料
- 同属の別種エゾセラス・ノドサム (Yezoceras nodosum) より派生したものと考えられる。
この発見は、アンモナイトの進化の研究において、重要な資料となっています。
FF14の開発者は、この特徴的な形状に魅了され、ゲーム内に取り入れたと考えられます。
発見したのは相場大佑さん
エゾセラス・エレガンスを発見したのは、当時、羽幌町立郷土資料館の学芸員であった相場大佑さんです。
- 長年、羽幌町の化石の研究を行っている
- 2021年に、新種であるエゾセラス・エレガンスを発見
- 北海道のアンモナイト研究の第一人者
相場さんは、長年の研究の末、この貴重なアンモナイトを発見しました。
この発見は、北海道の化石研究において、非常に重要な出来事でした。
実際に北海道でレポセラス・エレガンスに会える?
エゾセラス・エレガンスの貴重な標本は、北海道三笠市にある「三笠市立博物館」で見ることができました。
※展示物は時期などによって変わるので、行く前にお電話などで確認してください。

- 三笠市立博物館は、「化石の博物館」とも呼ばれ、アンモナイトをはじめとする数多くの化石を展示しています。
- エゾセラス・エレガンスの標本は、博物館の貴重なコレクションの一つとして展示されており、その独特な形状を間近で観察することができます。
三笠市立博物館は、アンモナイトの宝庫である北海道の魅力を体感できる場所です。
三笠市立博物館情報

- 所在地:〒068-2111 北海道三笠市幾春別錦町1-212-1
- 開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始
- 入館料:一般450円、小中学生150円
まとめ
FF14に登場する「レポセラス・エレガンス」と、そのモデルとなった「エゾセラス・エレガンス」。
ゲームと現実世界の繋がりは、私たちに新たな発見と感動を与えてくれます。
北海道を訪れた際には、ぜひ三笠市立博物館でアンモナイトの化石に触れ、古代のロマンを感じてみてください。